今月の雑談(2003年1月)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、年末年始の行事の一つといえば「餅つき」ですが、最近はあまり見かけなくなりましたね。やっていて思うのは、体力勝負ということで、やはり若い人間がいないとできないだろうということです。一臼(“ひとうす”と読みます)つくくらいだったら良いかもしれませんが、結構腰に来る作業なので、動いていないようでいて後で筋肉痛が来ることがあります。(今回は7臼、切り餅4臼、鏡餅+昼食用1臼、味つき餅(クルミと青海苔)2臼です)
テレビなどでは、杵(きね)と臼でついているシーンは見られますが、これを挟んだ全工程を紹介しましょう。
餅つきの準備は、前日からしています。ご飯を炊くのに、前の日に研いでセットしておくのと同じようなものです。
昔は“竃(へっつい)”や“竈(かまど)”の上に釜と蒸篭(せいろ)というスタイルでしたが、最近は我が家も近代化(?)しておりなくなってしまいましたので、簡易かまどでやっています。蒸篭の中に網でくるむようにしてもち米を入れ、しばらくの間蒸します。お米の状態によって蒸す時間は変わりますが、一回蒸篭から蒸気が噴出した後、中のもち米の蒸し具合を確認します。噴出した直後ではやや硬いので、少し様子を見ながらとなりますが、このとき食べるもち米がまたうまいんです。指でつぶすと餅になるくらいになったら、蒸篭から臼へと移します。
臼に移しても、すぐにつき始めるわけではありません。杵を押して回すようにして米粒をつぶしていきます。これをやらずにつき始めると、米粒が飛び散ります。普通につくよりもこの作業の方が疲れます。子供たちは早くつきたくてたまらないのですが、ここはじっと我慢してもらわなければなりません。お米が冷めてしまうとできた餅の表面に粒々が出てきてしまうこともあります。鉄ならずとも、餅は熱いうちに“こねろ”です。そうは言っても、子供達と一緒にやってますけどね。
こね終わると、少し粘り気が出てきていますので、ようやくつき始めます。テレビなどで杵2本で交互につくやり方もあるようですが、完成時には大きな丸い餅になるようにしていきます。つき手(つく人)の方がかっこいいのですが、餅の形を作っていくのは返し手(臼の中に手を入れている人)の方が持ちの出来を見ながら進めているんです。「思いっきりついていいよー」「まとめるから力入れないでねー」なんて言いながら、やっているわけなんですよ。それと、餅に直接触るので、めちゃくちゃ手が熱いんです。横にバケツが置いてあるんですが、これは水加減を調整したり、臼にくっつくのを防いだりする意味もありますが、火傷防止の意味もあります。私などは、一回餅に触るごとに水の中に手を入れます。
出来上がった餅は、どのようにするかで異なりますが、まず板の餅にする場合はのし板の上で伸ばします。丸い餅を平らな四角にするのでこれは技術が要ります。餅がしっかりと丸くなっていないと、でこぼこしたり、変なところに筋が入ったような仕上りになってしまいます。米の粉を使っていますので、やり直しは一応ききません。
続いては、鏡餅の作り方ですが、臼から適当な大きさにとって、のし板の上で形を作っていきます。これもなかなかあの形にはならないので、練習が必要です。この作業を考えると、某メーカーの鏡餅の作り方を見たくなってしまいます。
そして、なんといっても楽しみなのが、つきたてのお餅での昼食です。今回はクルミ和え、あんこと大根おろしの三種類でしたが、ほんのりと暖かくやわらかいお餅は格別ですね。ついつい幾つもに手が伸びてしまいます。
今月の雑談ということですので、本当は1月のネタを出さなければならないところですが、餅つきの後でかけたときに聞いていたラジオで、「ほとんど見かけられない」ということを言っていたので、載せてみました。(餅つきは12月30日でした。29日は苦餅になり、つくことはできません。)
町内でも餅つきをする家庭はどのくらいあるんでしょうか。多分、納屋や倉庫に道具は眠っている家はかなりあるとは思うんですが、聞かないと言えば聞かないですね。以前、道の駅のイベントではお餅も出ていたので、もち米も作っているのだと思います。12月後半くらいで、「自分で作る鏡餅」のイベントがあれば、冬のイベントとしては面白いと思うのですが、いかがなものでしょう。道の駅で低価格のお雑煮やお汁粉なんてメニューもあると良いですね。そうすると甘酒も欲しくなりますし、さらには日本酒も欲しくなります。欲を言えば、山菜の出汁の出た鍋もこれまた美味いですし、なんか冬は山村の見方のような気がしてしまいます。コタツで餅を食べて、山菜の鍋を食べて、日本酒を飲む。
書いているうちに実行したくなりましたので、今月の雑談はここまでにしておきます。熱燗をつけ始めなければなりませんので。
それと、年末にエッグファーム高木の高木さんから卵を頂きました。ありがとうございます。大好きなんですよ。
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